資産運用最大のリスクは、自分にあり⁉

資産運用のリスクと言えば、何でしょうか?

好景気、不景気といった経済環境? それとも、投資信託などを運用しているファンドマネージャーの腕? 金融商品を販売している人のアドバイス? 経済や金融商品に関する知識やノウハウ?

どれも間違ってはいないのでしょう。

では、最も大きなリスクは、その中でもなんだと思いますか?

実は、投資や資産運用の最大のリスクであり、戦わなくてはいけない最強の敵は、自分自身なのです。

投資や資産運用とは、自分との戦いだと言われてもピンとこない人がほとんどなのではないでしょうか?

実際に投資をしている人でさえ、そのことに気づいていない可能性は十分にありそうです。

投資家というと、経済や企業の将来や製品、ビジネスモデルなどを分析している。

数字や株式市場などのマーケットと戦っている。

そういうイメージが強いかもしれません。

ですが、自分との戦いなくして、投資や資産運用が上手くいくことは決してないと言えるでしょう。

世界最大のヘッジファンドと言われているブリッジウォーターの創業者であり有名投資家のレイ・ダリオは、何十年にもわたって瞑想を取り入れていると言われています。

それほどまでに、投資や資産運用と精神力の間には強い関係性があるのに、なぜそのことがあまり知られていないのか?

その原因には、日本という国の金融教育の遅れやファイナンシャルリテラシーの低さなどが影響しているのかもしれません。

実際に投資や資産運用をしていて、特に大切だと考えている力として、『忍耐力』があげられます。

株式投資などをしていると、必ずうまくいかない時期にぶつかります。

人生にもいえることかもしれませんが、これは間違いない事実です。いい時だけを過ごしてきて、投資で成功している人なんてのは、まず皆無だと考えています。死なない人はいないというのと同じぐらいありえないことかもしれません。

長年投資を続けている人は、みなそれぞれ、必ず悪い時を乗り越えてきているはずです。

失敗談やきつかった経験といった話が出てこない人。常にうまくいった経験談しかもっていない投資家というのは、まず間違いなく本物ではないといえるでしょう。

投資や資産運用とは、自分との闘いであるというのは、このことからきています。

辛いとき、きついとき、やめたいとき。

そんな時であっても、決してあきらめない。決して折れない。できるまでやり抜くという信念。

これがどんな投資や資産運用であっても必ず必要になってきます。

投資の神様とも言われているウォーレン・バフェットの言葉を借りれば、

『私には複雑な数式やコンピュータープログラムの発達、株価や市場の発する兆し・シグナルによって投資に成功がもたらされるとは到底思えない。

 必要なのは賢明な判断と市場心理の浮き沈みに 振り回されない強靭な精神力である。』

になります。

たとえば、資産運用で必要なことをすべて行ってくれるというロボアドバイザーサービス。

AIという最新の技術を採用しているという話ではありますが。

資産運用の大きなポイントである資産配分を自動で行い、その配分率までも自動的に算出し、バランスが崩れればリバランスまでしてくれる。そんな魅力的な謳い文句を持っていても、それが投資であり資産運用であるならば、必ずうまくいかない時が来るはずです。

このことは、金融の世界にある数少ない絶対なのかもしれません。

上手くいかないときが必ずあるということを理解し、あとはそれを乗り越えるために何をしたらいいのか、どう考えたらいいのか、という上手くいかない状況を乗り越えるための術を身に着けること。

この視点が投資や資産運用にとっては、絶対に欠かせないポイントです。

さらに、面白いことに、人は困難を一つ乗り越えるたびに、より大きな困難に立ち向かうことができるようになるという性質も持ち合わせていると思っています。

これはつまり、一つのリスクから得た失敗やつらい経験を乗り越えることで、同じぐらいの困難であれば困難と思わなくなり、より大きな困難に立ち向かうことも可能になるという事です。

これが何を意味しているのかというと、より大きなリスクをとることができるようになるという事です。

そして、大きなリスクを取ればとるほど、そのリスクが正しい方向を向いているのであれば、その大きく取ったリスクに合わせてリターンも増大していくことが期待できるようになるわけです。

投資や資産運用をするにあたって、「自分自身との戦いが、最も重要なこと」というのはそういう事です。