資産運用のポイントは、勝つのではなく、負けないようにすることです。

資産運用は負けないようにすることが最大のポイントです。

なぜ勝とうとすることよりも、負けないようにすることの方が重要なのでしょうか?

そして負けない運用というのは、誰にでも簡単に実行することが可能なのです。

まず、負けない運用とは何のことかという点ですが。

「負けない=損失を出さない」と思われるかもしれませんが、実践的な考え方としては、「負けない=平均以下にならない」になります。

平均以下にならなければということは、平均的に損失を出すこともあるため、負けない運用をしていても当然に損失を抱えることになる局面は、あるということです。

では、平均値とはどのくらいなのか?

この平均値という考え方自体は、これはこれで難しい話にもなってくるのですが、一般的に用いられている指標として、『日経平均225』や『TOPIX』、『NYダウ』など、相場の趨勢を見るのに使われている指標がありますので、この指標をベンチマークとして、運用のパフォーマンスが平均以下かそうでないかを測ることになります。

次に、なぜ平均値を目指す負けない運用をすればいいのかという話ですが。

まず株式という資産の価格がプラスサムで動いているということが大前提です。

プラスサムというのは、株式市場に参加している人全員の損益を合計すると、プラスになっているという意味です。

対して市場の参加者全員の損益を合計して0になる場合を、ゼロサムゲーム。マイナスになる場合をマイナスサムゲームと呼んでいます。

株式投資に関しては、ギャンブルや投機的と思われていることもあるようなので、プラスサムというイメージがないかもしれませんが、基本的に株式市場はプラスサムゲームになっていると考えられています。

つまり、株式市場に参加している人全員の合計ではプラスになっているということになり、株式市場に参加している人の平均的損益は、プラスになっているわけなのです。

なぜ、株式市場はプラスサムゲームになっていると考えられるのかは、今回は割愛させていただきますが、具体的に米国の株式市場の長期間チャートを見ていただきたいと思います。

(出典元:世界経済のネタ帳 http://ecodb.net/stock/dow.html)

ご覧の通り、途中大きく下がることもありましが、基本的に右肩上がりとなっていることがわかります。

つまり、米国の株式へ投資をすることは、売買することなくずっと保有しているだけでも、資産の増加に貢献してきたということになるわけです。

これが株式投資がプラスサムと言われるゆえんです。

これで理解できたでしょうか?

平均値をマークするという、負けない投資に徹すれば、世界経済が成長し、株式市場がプラスサムゲームをおこなっている限り、資産は増えることになるというわけです。

では、平均値をマークするというのは、私たち一般の人たちにも可能なことなのでしょうか?

よく、資産運用のプロでもインデックス(日経平均225やNYダウといった株価指数など、市場の平均的な趨勢を見るために作られた指標)に勝つことは難しいと言われています。

つまり、日々市場に向き合っている投資のプロでも、平均値をマークできないと言われているわけです。

特に、投資信託の世界では、アクティブファンドという資産運用を仕事とするプロが市場平均を上回ることを目指して運用している投資信託のほとんどが、市場平均よりも低いパフォーマンスになっているという話は有名な話です。

また、ヘッジファンドと聞くと、すごい人が運用しているというイメージがあるかもしれませんが、そのヘッジファンドの中でも市場平均を長期的に上回っているようなファンドは、ごく一部でしかないと言われています。

投資の神様ウォーレン・バフェットが、ヘッジファンドとS&P500(米国株式のインデックス)のどちらが優秀な成績を上げるかの賭けを行い、S&P500に賭け、圧倒的な成績で勝利という逸話もあります。

投資のプロでもこの程度なのであれば、素人が平均値をマークするなんて不可能なのではないかと感じるかもしれませんが、実は、これがとても簡単に平凡なやり方で達成できてしまうのです。

その答えは、インデックスファンドにあります。

インデックスファンドは、その名の通り、市場の平均的なパフォーマンスとなるインデックスに連動するように組成されているファンド(投資信託)です。

このインデックスファンドを保有してさえいれば、それだけで市場の平均値をマークすることができてしまうわけです。

しかも、インデックス運用は、特別な投資家を必要とせず、機械的に運用するだけなので、運用する会社側としてもコストがたいしてかかりません。

つまり投資信託の中でも、低コストで運用できる分類の投資信託というわけです。そして低コストで運用できる分、さらに平均値に近いパフォーマンスを達成できることになります。

このように、平均値をマークすることは、とても簡単に誰でもできるのです。

資産運用は、負けないように、つまり平均値をマークするように運用することが重要だということ。そして、その具体的な方法はインデックスファンドを利用するという簡単な方法で行うことができるということです。