資産運用サービス。ロボアドバイザーをより良く使うコツ⁉

AIで自動的に資産配分を行い、運用してくれる資産運用サービス。ロボアドバイザー。

ロボアドバイザーには賛否両論ありますが、このロボアドバイザーをより賢く利用するための方法とは?

使い方によっては、とても便利なものにもなる可能性がありそうです。

ロボアドバイザーってなんだ?

「AIが自動で資産運用してくれる?」と聞くだけで、なんか凄いもののような気がする。とても便利そうで、なおかつ簡単そう。

と思います。

ロボアドバイザーとは、アセットアロケーションを自動で行い、資産配分の比率が崩れたりした時も、自動で入れ替えを行ってくれる(リバランスといいます)という、一見とても便利な機能を持った資産運用サービスです。

ただ、ロボアドバイザーが行うのは、アセットアロケーション(資産配分)のところだけですので、タイミングを見て売買したり、うまく相場の波をとらえたりといった、いかにも投資が上手いと思われるような人と同じことができるわけではありません。

ロボアドバイザーは、運用が上手いわけではなく、目標とするリスクに合わせるように資産配分を考え、投資してくれるのが上手いというだけなので、ロボアドバイザーに高い利回りを期待するのは、現在のところお門違いだということは、理解しておいた方がいいでしょう。

ロボアドバイザーの資産配分の仕組みに使われている考え方は、ノーベル賞を受賞したハリー・マーコビッツの現代ポートフォリオ理論からきています。

ロボアドバイザーをうまく使いこなすコツは、現代ポートフォリオ理論を理解することにあります。

ロボアドバイザーは決して万能な資産運用ではない!

ロボアドバイザーの運用方法は、現代ポートフォリオ理論からきているということがわかりましたが、現代ポートフォリオ理論は、ノーベル賞だからといって実は万能の代物ではありません。

少し考えてみればわかるかと思います。

「現代ポートフォリオ理論を駆使して大金持ちになった人はいますか?」

あまり聞いたことないですよね。

つまり、現代ポートフォリオ理論を駆使した運用を行っても、無難なリターンしか手にできないのだろうなという事です。

それもそのはず、そもそもポートフォリオ理論とは、リスクをできるだけ避けながら、そこそこのリターンを狙う運用戦略です。

つまり「守り」が、ポートフォリオ運用のキモですので、「攻め」があまり期待できないわけです。

よくポートフォリオ運用を富裕層の運用方法だとして説明しているのを見かけますが、富裕層の運用方法は、攻めよりも守りを重視しています。

なぜならば、彼らはすでに十分すぎる資産を持っているため、より増やすことよりも、今の資産を守ることの方が大切だからです。

つまり、ロボアドバイザーの弱点とは、そこそこのリターンの運用なのに、その運用のために支払うコストは妥当なのかどうかが問われてくるわけです。

例えば、現在のロボアドバイザーの運用コストは、だいたい預けた資産の1%をちょっと超えるぐらいというものが多いのですが。

現代ポートフォリオ運用によって、年利3%の運用ができたとすると、そこから1%ちょっとの手数料を支払うことになるのは、いかがなものなのか?というわけです。

目標リターンの1/3。しかも評価損となっていても差し引かれるでは、正直ちょっと運用コストが高いのではないか?と思わなくもないですよね。

だったら、目標リターンを5%とかに引き上げたらいいじゃないかと思うかもしれませんが、そうなると必然的にリスクが大きくなります。

そのように考えると、やっぱりまだロボアドバイザーの運用コストは期待リターンのわりにちょっと高いのではないかなという印象です。

ロボアドバイザーに裁量を持たせ、「攻め」も行う運用がベスト?

自動で運用が売りのロボアドバイザーに裁量を持たせる?

どういうことかというと、ほとんどのロボアドバイザーサービスでは、運用リスクを段階に分けて変更することができるようになっています。

例えば、リスク許容度に合わせて5パターンの資産配分のポートフォリオを用意しているといった感じで、その5段階のうち自分で真ん中の3を選べば、リスクが中程度の運用を自動で行ってくれるようになるという感じです。

ロボアドバイザーの良さは、いくつかの質問に答えればその人のリスク許容度を診断してくれるという機能があることですが、ここで説明している方法は、その機能は使わないことになります。

ロボアドバイザーのリスク段階は、相場に合わせて自分がリスクを調整するために使う機能だと割り切るわけです。

攻めるべき時には、リスク許容度を引き上げ、守るべき時にはリスク許容度を引き下げる。

といったことをすることで、ポートフォリオ運用に「攻め」のスタンスを取り入れるわけです。

実際にこれをやるには、簡単なことではないのは重々承知ですが。

これができるようになると、ロボアドバイザーをうまく使うことにつながるのではないかと考えいています。

年間1%以上という運用コストを支払ってでも使う理由が生まれてくるのではないかという事です。

正直自分でポートフォリオを組んで運用し、相場環境に合わせてポートフォリオを見直すというのは、簡単なようで、実はかなり面倒な作業でもあります。

なので、簡単な設定でそれができるというのは、かなりメリットがあるように思われます。

投資信託では、自分でリスク許容度を変更して、運用するというのができません。

ロボアドバイザーならではの機能だと言える気がしています。

意外なロボアドバイザーのメリットかもしれませんが、これが上手いロボアドバイザーサービスの利用法なのではないかと考えています。

この運用方法を理解するには、やはり自分で現代ポートフォリオ理論を理解すること、相場環境に対して、自分なりの分析や意見ができること。

これが必要になってきます。

ロボアドバイザーで、全部自動でやってもらう予定だったのに、結局いろいろ勉強しなければいけないというのは、ちょっと矛盾しているかもしれませんが、そもそも投資とはそういうものです。

丸投げして上手に運用できるというのは、やはり幻想なのではないでしょうか?