資産運用の成績は、資産配分で8割決まる!

資産運用はアセットアロケーションで、運用成績の8割以上が決まってくると言われています。

その根拠は、1986年に米国でゲーリー・ブリンソンら3 名の学者が発表した著名な論文「パフォーマンスの決定要因(“Determinants of Portfolio Performance")」によるものです。

そこには、「パフォーマンスの9割は資産配分(アセットアロケーション)で決まる」と言われています。


アセットアロケーションとは、資産配分のことです。

他にもポートフォリオとか、いろいろな言葉が使われているようなので、何が違うのかと思われるかもしれません。

ですが、要は資産運用は資産配分の仕方で運用のパフォーマンスがほぼ決まるという事です。

株式投資を始めると、銘柄選択とか、売買のタイミングとかがどうしても気になるものですが、意外とそれはそんなに重要なことではなく、それよりも、資産配分の考え方の方がずっと重要だという事が米国の学者によって論じられているわけです。

学術的なものではないにしろ、実際に現場で運用していても、アセットアロケーションの重要さは実感できます。

銘柄選択や売買のタイミングを気にしたところで、仮にうまく運用できた方だとしても、所詮は市場平均とほとんど変わらなかったりするものです。

投資家の中には、市場平均を大きく上回るパフォーマンスを上げている人もいます。

ですが、そのような人たちはかなり少数派です。市場平均と同等のパフォーマンスで運用できているひとでさえ、おそらく少数派なのではないでしょうか?

アセットアロケーションが運用パフォーマンスを決定づけると実感できるのはなぜか?

ここ十年くらいの間、株式相場はかなり好調でした。銘柄選択が上手ければ、下落していた時に株式を購入し、保有しているだけで、それなりのリターンを得ていることだと思います。

しかし、その相場が好調だった間に、少しずつ株式を売却し、現金の保有比率を上げていった。

つまり、株式から現金の保有比率を引き上げるという資産配分に変更したとしたらどうなりますか?

答えは、株式市場のパフォーマンスよりも、運用のパフォーマンスは下がっているということになります。

しかし、逆に、これから株式相場が大きく崩れて、株価が大きく下落したらどうなると思いますか?

そうです。今度は、株式市場のパフォーマンスよりも、運用のパフォーマンスの方が上。

というよりも、下落して損する幅を小さくすることができた。ということになります。

どうですか?

なんとなくイメージできてきませんか?アセットアロケーションが運用のパフォーマンスの9割を決めていると言われるだけの理由が。

運用のリスクを減らすのも、リターンを引き上げるのも、アセットアロケーションによるところが多いというわけです。

もっとわかりやすく言えば。

信頼できる金融市場でもっともリスクが大きく、最もパフォーマンスが高い株式という資産を、資産配分の中でどのくらいの割合を占めているのかによって、決まってくると言っても過言ではないかもしれません。

資産配分の考え方は、資産運用のキモとも言えます。

言い方を変えれば、資産配分の考え方、方法などをマスターしてしまえば、資産運用の9割は完成したものといえるのかもしれません。

投資を学ぶときには、まず資産配分の考え方から学ぶことをお勧めいたします。