様々な投資を経験してきた中で、今思うもし自分が初心者だったらの最適解?
これまで、個別銘柄への株式投資、CFD、FX、不動産、暗号資産、そして投資信託、さまざまな投資をやってきました。
そんな経験の中で、初心者だったころの自分にアドバイスをするなら、何に投資することをお勧めするのだろうか?と考えてみる。
とりあえず、投資信託を薦めるんだろうなとは思う。でも、投資信託にもたくさんの種類があり、その中でも、一体何を薦めるのだろうか?
投資先の選択は、その時その時で最善のものというのは違っている。世界の株式が良い時もあれば、債券の方がいい時もある。REITが良い時もあったし、また米国の株式が良い時もあれば、新興国の株式が良い時もあった。
今の時点で、何を選ぶかといえば、当然いろいろと思う所はある。
でも、まったく投資の右も左もわからなかった自分に、今の投資環境を考えるならという話は抜きにして、投資のアドバイスをするとしたら、何に投資をすることを薦めるのだろう。
そうやって考えていると、巡り巡って、最後はバランスファンドという答えになりそうです。
バランスファンドとは、株式や債券、REIT(不動産)など様々な資産にバランス配分を考えて投資をしている投資信託です。
バランスファンドのメリット?
バランスファンドにもいろいろある。
大きく分けるなら、『資産配分を一定に保って運用するタイプ』のものと『資産配分を機動的に変更するタイプ』のものと言えます。
とりあえず、運用者の能力に左右されることがなく、また低コストで運用ができる、資産配分を一定に保って運用するタイプのものを選択するとします。
投資信託への投資におけるリスクのほとんどは、価格が変動していることにあります。
その価格の変動をリターンに変える力があるのが、バランスファンドのメリットだと思っています。
株式資産一択の投資信託だと、株価の変動リスクをそのまま受けることになります。しかし、バランスファンドでは、株式とその他の資産の資産配分を一定に保つために、株価が上がれば、不必要に株式を買うことはせず、逆に株価が下がれば、株価をより多く買い増すようにして、バランスをとっている。
ただ、安い時に買って、高い時は買わないとはいっても、長期的に株価が上がっている時に全く買わないというのも良くない。でもバランスファンドなら、ほどほどに買いながら長期的な上昇相場にもついていっている。
当然、急激な下落相場がきたら、バランスの崩れを修正するために、株式を普段より多く買い増すように行動する。
すると、回復相場が来たところで、しっかりとそのリターンを取り入れることができている。
バランスファンドは、価格変動をうまく利用しながらリスクとリターンのバランスがちょうどいい。
理屈でも理論でも、ヒストリカルデータからも、ちょうどバランスがいい。なんにもわからなくても、その仕組み自体で、リスクを軽減しながら、なおかつリターンも狙っていける。
恐る恐ると投資を始めるときには、ちょうどいいかもしれない。
ただバランスファンドにも問題点はある。
バランスファンドの大きな問題。
バランスファンドの大きな欠点は、相場が長期的に上昇していくのが確実であるとしたら、間違いなくリターンが少なくなるということです。
リターンの大きな株式資産への配分が少ない分、リターンが減るということです。
長期的に上昇が確実なら、資産配分なんて考えず、最もリターンが狙えるところへ、すべての資金をつぎ込むのが、もっとも高いリターンを手に入れる方法です。
残念ながらバランスファンドでは、それができません。
その理想を実現しようと、資産配分を投資環境に合わせて起動的に変更するバランスファンドもありますが、それでも限界があるし、逆に失敗すれば想定以上の損失となる可能性だってあります。
でも、全体的なバランスを考えれば、決して悪くないように思う。
投資で、莫大な資産を築きたいなら、バランスファンドは向いていないと思う。でも、私が投資を始めた当初の、「蓄えに、ちょっとプラスアルファで増えたらいいな。」ぐらいの気持ちなら、十分に効果的だと思う。
もし株式市場が長期の上昇相場とならなかったとしても、株価に大きなうねりがあればあるだけ、次第に利益が積みあがっていくのが、資産配分をコントロールしながら運用するバランスファンドのメリットです。
「まずば、バランスのいい資産配分の投資信託から始め、その間に資産配分のコントロールの仕方を勉強し、次第に相場環境に合わせて配分比率を変更したくなることがあれば、ETFなどを使った資産配分の運用に切り替えていけばいいじゃないか?」
と、投資を始めようと考えている昔の自分にアドバイスするのかもしれません。
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