投資よりもお金を貯める『貯金力』。それこそが資産形成にとって最も重要な力だと考えています。

資産形成をするなら『投資』だと思うのは大間違い。

「資産形成をするためには、『投資』をしなければいけない。」と勘違いしている人が少なくないようです。

しかし、投資というのは、既に資産のある人が、さらに収入を増やすためにすることであって、お金がない人が資産を増やすためにするものではないと思っています。

「そもそも、投資をするためのお金はどうするの?」、考えてみればわかることですが、投資資金を作るためには、貯金をすることが必要になってきます。


投資と貯金どっちが先かと言えば、間違いなく『貯金』が先にきます。

「卵と鶏どっちが先か」という話とは全く違い、これは明白な話です。

貯金が出来ない者が、どんなに投資が上手くたって、資産は残せない。

お金を貯める『貯金力』。これは、資産形成になくてはならない力なのです。


資産形成は、貯金をすることから始める。

貯金が上手にできるようになるためには、貯金の大切さを理解する必要があると考えています。

だいたい「貯金、貯金」と、世間では良く言うけれど、なぜ貯金をしなければいけないのか。

貯金が世間でもてはやされるようになったのは、戦後、国が復興のためのお金を集めるために、国民に貯金することを推奨したからだとも言われています。

銀行に預けられたお金というのは、ただ銀行が預かっているだけではなく、国債(国の借金)を買ったり、企業に貸したりして、お金を回している。

私たちの銀行に預けたおカネの多くは、実際には国や政府が使っているというわけです。

戦後、国にお金がないなら、国民からお金を借りて、国の運営をしていこうと考えて、「貯金をしよう。」というスローガンが建てられたというわけですね。


国のために、お金を貯める必要がなくなった今の時代。

それでも、国民はせっせとお金を銀行に預け続けています。その結果、「死んだらお金は持っていけない。」という言葉も聞くようになりました。

「貯金をしたって仕方がないじゃないか、貯まっているお金があったら、死ぬ前に使い切らなければ。」ということですね。

確かにその通りです。

じゃあ、なぜ貯金をすることが大切だというのか?


貯金は心の安定剤。

貯金をした方がいいというのには、「貯金は心の安定剤になる。」ということがあると考えています。

ある程度の貯金が出来ると、生き方にも余裕が生まれてくる。

私自身(独身時代)感じたもにのは、30万円もあれば、失業など、何かあっても3ヶ月ぐらいは何とかなりそうだという感覚。

100万円も貯まれば、どうしてもいやだったら今の職場をやめてもいいという強気な気持ち。

1,000万円まで貯まれば、今の仕事を辞めて、新しいことに挑戦してみてもいいのかもしれないという前向きな気持ち。

このように貯金が増えるにつれて、嫌なことを無理無理頑張らなくてもいい。たくさん貯金があれば、本当にやりたいと思う事に挑戦したいという気持ちが出てくることもある。

貯金があることで、心に余裕が生まれてくることがあるわけです。


貯金とは、ただ貯えるものではないようです。

貯金が出来ると、心に余裕が生まれる。

心の余裕は、生活の安定にもつながります。

心から余裕が出てくるので、人との付き合い方にもいい影響が出てくるものです。すると、嫌だと思っていた仕事も安定してきて、不思議とやる気につながることもあるかもしれない。

貯金があることで、不安が緩和され、余裕や自信が生まれてくる。

それが、私たちの生き方にも大きな影響を与えてくれると思っています。

だから「貯金をすることは大切だ」と言いたいのです。


貯金が出来て、余裕がでてから投資をしよう!

資産形成の基本は、『貯金』です。

貯金が出来なければ、資産形成は始まりません。

それなりの収入があって、尚且つ貯金が出来るようになれば、自然に資産が積みあがっていくことでしょう。

しかし、それだけでは勿体ない。

そこからが『投資』の出番だと思っています。

お金の貯まっていない、心に余裕のない段階で『投資』をすることは間違っているとさえ思っています。


そもそも、投資というのは、損したり得したりという、人の心を揺さぶる力がとても大きいものです。

心に余裕のない人がやれば、取り返しのつかない失敗をすることにもつながりかねません。

投資で儲けるコツがあるとすれば、とにかく続けることだと考えています。余裕のない中で失敗して損した時、続けられなくなってしまっては元も子もありません。

投資で失敗しても余裕をもって続けられるようにするためには、心に余裕をもって臨まなければいけません。

投資は、貯金をして、心に余裕が生まれてから始めたほうのが、上手く行く可能性は高いと考えています。

よく、「投資は、余裕資金でやりましょう。」と言われるのはこのためです。


資産形成の第一歩は、貯金の仕組みづくり。

ズバリ言えば、『貯金』に目的はいらないと思っています。

「○○を買うために貯金する。」とか、貯金に目標設定をすることは、全くもって不要。「貯金をする理由は、とにかく貯めたいから。」でいいのです。

ちゃんと目的意識を持って、貯金をしている人より、「貯金でお金が貯まっていくのが好き」という感覚を持っている人の方が、貯まるスピードは速い。

目的もなく貯金をしているのは意味がないと思われるかもしれません。そんな考え方は良くないとも言われてしまうかもしれない。

でもそれでいいと思っています。


貯金の目的は、お金が貯まってくると、自然と湧いてくるものです。

貯金はそもそも、目的があってするものではないと思っています。

貯金することの一番の効果は、「心の安定剤」。

心に余裕が持てるように貯金する。

貯金して心に余裕が持てるようになると、投資をしたりするようになる。

資産ができると、あたしいことに挑戦するような前向きな気持ちが湧いてくる。

そういう自分になっていくために、貯金をする。

それが貯金の持つ本当の意味なのだと考えています。

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