よく聞く「資産運用の常識」は本当なのか? 『分散投資』と『集中投資』、本当はどちらが正しいのだろう?

分散投資は本当に正しい?

今では資産運用の常識のようにもなっている『分散投資』という考え方。

「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言も有名です。

しかし、投資で資産を大きく増やすことに成功した人のほとんどが、過度な分散投資は避けている傾向があります。

投資の神様ともよばれるウォーレン・バフェットに至っては、過去に「分散投資は、リスクヘッジではなく「無知に対するヘッジだ」」といったことも言っています。

その反面、バフェットは自分が亡くなった後の資産は、分散投資の代表ともいえる『インデックスファンド』で運用することを求めている。

分散投資は間違いなのか?それとも正しいのか?判断に困る話です。


多くの投資のアドバイザーや、資産運用の案内をするファイナンシャルプランナーといった人たちは、投資や資産運用のアドバイスや話をする時に、ほぼ似たように『分散投資』をお薦めしている。

特にバフェットの場合と同じ、『インデックスファンド』をお薦めしている傾向が強いです。

『インデックスファンド』は、市場全体の動向を表すように作られた指標に連動するように作られた投資信託です。

つまりは、市場全体の平均値をマークすることを目的としていて、言ってみればできる限り最大限の分散投資を目指しているものと言えなくもないものです。


バランスの取れた分散型集中投資。

一般的には、分散投資の代表ともいえる『インデックスファンド』がもてはやされています。しかし、個人的におすすめの答えとして持っているものは、『バランスの取れた分散型集中投資』です。

「分散投資か、集中投資か」と言えば、どちらかと言えば集中投資に意識を向けるというものです。ただ、集中投資のリスクはご存知の通りです。そのため、バランスの取れた分散投資を行う必要があるというものです。


インデックスファンドのような平均値をマークする運用では、所詮平均値を超えることはできません。ただ、多くの投資のアドバイザーが言っているように、平均値以上を目指すほとんどの投資家がその平均値以下にいるという話も確かなのでしょう。だから「平均値をマークしていればそれで十分なんだ」という話もごもっともです。

でも、平均値は平均値、平均以上にはなれません。

最初から平均以上を目指さないという事であれば、実際それで問題はありません。

資産運用に求めるのは、「投資で生活できるようになりたい。」とか、「投資で経済的に豊かになるような資産を築きたい」とか、「投資を本気で学びたい。」とか言うものではない。

「老後の生活資金として貯めながら運用したい」とか、「インフレになって困るのはやだ。」とか、「最低限生きていくための資金を確保しておきたい」といった程度のもので、あくまでも今の働きながらの生活に、ほんのちょっとプラスアルファを求めているだけなら、間違いなく『インデックスファンド』で平均値を目指すというのが正しいと言えるでしょう。


しかし、人には欲があるものです。

せっかく、『リスクを取ってまで投資をする』のであれば、もっといいパフォーマンスを望んでしまうものです。

そもそも、『老後の資金』とか、『インフレがどうの』とか、『最低限の資金確保』、ぐらいの願望であれば、そもそも投資や資産運用をする必要があるのかどうかをちゃんと考えるべきだと思います。そしてその結果、多くのケースでその必要がないことに気が付くことがあることと思います。


だからこそ投資をするなら、目指すべきところは、『バランスの取れた分散型集中投資』になるのではないかと思うのです。

ある程度の集中投資で平均値以上になれる可能性を残しつつ(当然可能性は確率ですから、平均値以上になれないリスクももちろんある)、バランスよく分散投資をすることでリスクを抑えて運用する。

ここでいうリスクというのは不確実性という意味、想定外の出来事により被ることになる損失を抑えるということです。

投資スタイルは、この方法『分散投資』と『集中投資』の良いとこどりを目指す形がベストではないかと考えています。


『バランスの取れた分散型集中投資』を目指すために?

『バランスの取れた分散型集中投資』と言われても、なんか難しそうだなと思われることでしょう。

でも実際にはそんなこともないと思っています。

確かに簡単ではないかもしれません。でも難しいと身構えるほど難しくて取り組めないというほどのものではないと思っています。


そもそも平均値をマークするほどのインデックスは分散しすぎだと考えています。

株式投資で言えば、個別銘柄のリスクは、投資銘柄数が30ぐらいになると、ポートフォリオ全体ではほとんどなくなっていき、そのポートフォリオのリスクは市場平均のリスクと同じぐらいになってくると言われています。

それなのに、何百も何千もの銘柄に分散投資をすることは、本当に必要なのかと疑問に感じるところです。

実務的にも、個別銘柄への投資は、その企業との関りを深く感じられ、株式投資に面白さを感じられるようになってきます。中には配当金だけでなく、株主優待という株主になることで受け取れるサービスを行っている企業もあり、そういった株主優待をもらう楽しさも個別銘柄投資のメリットにはあります。


ただし、集中投資を基本とするために、分散度を下げるという事が、リスクを大きくする行為であることを否定はしません。

そのリスクを抑制するためには、どうしたらいいのか?

バフェットは、分散投資を「分散投資は、リスクヘッジではなく「無知に対するヘッジだ」」と言いました。

つまりは、『無知』の部分を何とかすれば、リスクは抑えられるととらえることもできるのではないでしょうか?

投資に本気になるのであれば、平均値以上のものを得たいと思うのであれば、平均値にいる人以上の努力が必要というのは、どこの世界も一緒という事です。

ただ単純に集中投資をすれば、平均を超えられるなんて甘いものではありません。


努力と能力は、投資の運をつかむための要素としてとても大切なことだと感じています。

投資なんて、所詮『運』ですべてが決まるといっても過言ではないと思っています。

ただ、その運をつかむためには、ただ願っているだけではダメで、やはり『努力』をし、『能力を上げる』ことが必要なのではないかと思うのです。

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